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伊波城跡

伊波城跡

伊波城跡は別名伊波グスクとも呼ばれ、石川市街地を北東側に見降ろす標高87mの丘陵に位置し、東西45m、南北52mの範囲に一重の石垣をめぐらせた単郭式の城で面積は3712uの比較的小型のグスクといえます。城壁は自然の地形を巧みに取り込みながら石垣をS字状にくねらせ、自然石をほとんど加工せずに積み上げていく野面積という技法で作られています。平成元年(1989年)の発掘調査によって城内の地表下50cmから数回の建替えをしたと思われる無数の柱穴跡が発見され、掘っ立て柱建物の存在が確認されました。また大量の地元産土器や外国産土器中国産の青磁や白磁、三彩陶器・褐釉陶器・染付・南東産の須恵器なども出土しており、伊波按司の公益の広さと力を知る事ができます。また当時の人々の食べ残した貝殻や魚や猪の骨なども出土しています。これらの遺物は13世紀後半から15世紀のものが多く出土していますが、同時に貝塚時代の土器も多数出土しており、約二千八百年前の貝塚が伊波グスクを含めたこの丘陵全体にあったことがうかがわれ、この地域が古代から人々の重要な居住地であったことを改めて教えてくれます。                           説明板より

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