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琉球の焼物の本質を歴史の中に探る
はじめに
琉球の焼物の歴史については、戦前から諸先輩によって、文献の上では可成り深く研究され、また、戦後は歴史考古分野からの研究がそれに加わり、その全容が次第に明らかにされつつある。
しかし、ここでは、それによって琉球陶器の史実そのものを追求するというより、この二者の視点を結び合わせながら、琉球の焼物の変遷を、歴史の流れの中で捉え、総合的な立場から、その本質を探ってみようとの試みから筆をとったものである。
以上のような意図から、琉球の焼物の歴史を、便宜上次のように時代区分し、その変遷の因果関係に目をくばりながら、その本質を究明したいと思う。
1、土 器 時 代(B・C、1500年頃よりA・D、1300年頃まで)
2、輸入陶磁器時代(A・D、1300年頃よりA・D1580年頃より)
3、琉球陶器時代A・D、1580年より現代
1、前期(荒焼時代)
2、中期(上焼の技術導入時代)
3、後期(伝統確立の時代)
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