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沖縄の御願・祈願の仕方

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・ヒヌカン、旧暦1日・15日
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・年頭の健康祈願
・ハチウクシー
・ヒヌカンの迎え日
(サカンケー)
・ジュールクニチ祭
・2月の屋敷御願
・2月ウマチー
・春の彼岸
・浜下り(ハマウリ)
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・四日節句(ユッカヌヒー)
・グングヮチグニチ
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・旧盆(ウンケー)
・旧盆(ナカビー)

・旧盆(ウークィ)
・8月の屋敷の御願・シバサシ
・十五夜(ジューグヤー)
・秋の彼岸
・菊酒(チクザキ)
・トゥンジー(冬至)
・ムーチー
・12月の屋敷御願
・ヒヌカンの昇天
 ウグヮンブトゥチ(御願解き)

・トゥシヌユゥル(大晦日)

ヒヌカンの昇天・ウグァンブトゥチ(御願解き) 旧暦12月4日
ヒヌカンが天に帰り、天の神に各家庭で起こった一年間のできごとを報告する日です。
この日はまず、屋敷の御願を行い、ヒヌカンや屋敷神に一年の感謝をささげます。
その後でウグァンブトゥチ(御願解き)とヒヌカン昇天を行います。
ウグァンブトゥチでは、この一年の成就した事や、幸いな事に関しては感謝をし、不幸なできごとや災いに関しては
それが解消するように願い、ヒヌカンが天の神によい報告をしてもらうように祈ります。
一年を振り返り、一年の感謝・反省を行います。

ヒヌカンは、二十四日のこの日、天に戻り、その家庭の功罪を天の帝に報告するといわれています。
ヒヌカンには、「良いことのみを天帝にご報告するよう、不足は、火の神様で補ってください。また、新しい年には、
力を増してお帰り下さい」・・・・というようなことを拝みします。

※シディガフーとウグァンブトゥチ
  「シディガフー」とは、ウグヮンを立てたことに対して果報を与えてくださったことへのお礼のことで、果報や幸いが
  あったときに行います。十二月二十四日の「ウグァンブトゥチ」の前には、一年間無事に過ごせたお礼に、その年に
  お世話になった神々の拝所やお宮、お寺を廻り感謝の祈りを行います。このことを「一年のシディガフー」といい、
  たとえば首里の十二か所に感謝の御願をする方もいます。
  以前は、シディガフーやウグァンブトゥチは別の日に行われていましたが、今では同じ二十四日に行われるように
  なり簡素化されました。シディガフー、ウグァンブトゥチも済ませ、きれいになったところで、いよいよヒヌカンの昇天が
  おこなわれるわけです。

【お供えもの】(一月のお迎えと同じ
 ■線香12本3本(15本線香)を三組、三本を七組(次々に火をつけるので、あらかじめ準備して傍らに置いておく)
 ■クバンチン(白紙)・・・・三枚を重ねた白紙を四等分する。その内三組を使います。
  ※クバンチン(シルカビ)の作り方・・・・・@習字紙を3枚重ねて、縦半分に折る。 A次に、折った習字紙を
                  横四等分に折目をつける B折目にそって、習字紙を4等分に手で切り分けていく
                  C切り分けたら、3枚重ねのクバンチンが4組出来あがり。そのうちの3組で一セット。

【御願の手順】
 @まずウグァンブトゥチをする前に、二月、八月と同様に屋敷の御願をし、屋敷内を清めます。
 Aヒヌカン周辺の掃除を済ませ、香炉の中の掃除もします。
 B初めにヒヌカンに十二本、三本の線香を供えて、年頭でお願いした事を下げ、今年一年無事にすごせたことへ
  感謝の祈りをします。三本線香を前の線香が消えない内に次々と七回供えます。
【御願のグイス(拝みの言葉)例
 サリ アートートー、ウートートー
 [住所と干支と名前を告げる]
 今年(干支)年の感謝を心より申し上げます。年頭にあげました願いは神々のお力をいただき叶えていただきました。
 なにぶん未熟な者ですので失礼はあったと思いますが、この拝みで許してくださいますように。

 来年は今年以上に、家族のため、世の人のために力を注ぎます。
 清らかな米、水、酒をお供えし感謝申し上げます。
 これから天へ七橋をかけさせていただきますので昇天されましたら、○○家の家庭円満、一年中平和でよい家庭だった
 ことをご報告してください。不足があれば火の神様で補ってください。
 
 また、年が明けましたら天より今年に勝って福の神、徳の神をお連れになってお戻りください。心よりお迎えいたします。
 サリ アートートー、ウートートー
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 参考文献
 ・沖縄暮らしのしきたり読本
 ・御願ハンドブック
          


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